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ポータブルオーディオを中心にガジェット関連のことを書いていきます

DENON AH-GC20について(1)

 一番最近購入したポータブルオーディオガジェットのヘッドホンについてです。DENONといえば、創立100周年を越える老舗音響製品ブランドですが、私自身はDENON製品を使うのは、このヘッドホンが初めてです。

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 私がDENON AH-GC20を選んだ理由

  1. apt-X対応のワイヤレスヘッドホンであること、AH-GC20はノイズキャンセリングも搭載していますが、これは必須条件ではありませんでしたが、今となっては、ノイズキャンセリングもあってよかったと思います。
  2. 見た目のエレガントさ。つや消しのブラックベースにアクセントで金属パーツを配置したシックな見た目に、一目惚れしました。
  3. コンパクトに折りたためること。AH-GC20はポータブルヘッドホンでよくあるスイーベル機構と折りたたみ機構の両方を有しています。たいがい、どちらかだけなのですが、両方有しているのは珍しいです。
    (下の写真はスイーベル機構)

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    (下の写真は折りたたみ機構)

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    両方の機構があるため、非常にコンパクトに折りたたむことができます。これを利用してスマートに収納する専用ケースが付属します。このケースがまた非常に良くて、しかも非常にコンパクトサイズです。私も初めて、本製品を買ったときに「え、こんなに小さいの?」と思ったくらいのコンパクトさです。

    (専用ケースに収めた状態:比較のためAK70も並べてみました)
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    (専用ケースを閉じたところ:215x165x60mmのサイズです)

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 …音質が理由には入っていない?…

 音質については、結局は買って聴き込んでみないと分からないことなので、選ぶときには(例え試聴できたとしても)音質を判断理由にはできないので、いつも、ネットでレビューを調べて確認するのですが…。このヘッドホンに関しては、レビュー上でも、非常によい、という意見と、全くダメという意見が両極端で、正直迷いました。結局、非常によい、というレビューを信じて、あとは国産老舗メーカ製品であることを信じて購入しました。

 購入後、20時間くらい聴き込んでみての感想は…、非常によい…、です。同時にこうも極端にレビューが分かれてしまう理由も分かった気がします。このヘッドホン、比較的低音の押し出しは強いですが、決して重低音重視ではなくて、中高音域もしっかり出ていてそれを芯の強い低音が下支えしているような感じです。音場感も結構広く感じます。ただ、全体的な印象としてはマイルドな感じです。それが非常に聴きやすくて心地よいのですが、最近はやりのハイレゾ音源をくっきりはっきりのドンシャリ、とは全然違うので、そういうものを求める人にとっては、全体的にぼやけた感じで頼りない印象なのかも知れません。

 私自身は、そういうくっきりはっきりの音も好きなのですが、それはイヤホンで実現しているので、ヘッドホンはイヤホンとは逆にマイルドな感じがしっくりくるような感覚なのかも知れません。イヤホンはどうしても外耳の中に音が放り込まれるので、距離感が近い音になり、くっきりはっきりにはなりますが、聴き疲れしやすい音でもあるように思います。それに対して、ヘッドホン、特にこの製品のようなアラウンドイヤータイプは耳の外で音が発せされるので、より自然の音楽鑑賞に近い状況で、聴き疲れしにくいのだと思います。

 そういう意味ではこのヘッドホンをメイン機として使うか、というと、ちょっとためらわれる。傾向の違う、メイン機として使うイヤホンがあった上で、初めて、このヘッドホンの良さも分かる、そんな感じかと思います。

 ちなみに、上の写真でオレンジ色のヘッドホンケーブルが写っていたかと思いますがこれは付属品のケーブルではありません。付属のヘッドホンケーブルは見た目がしょぼいので(製品梱包時の巻き癖がとれない)、
 onso(オンソ)ヘッドホンケーブル hpcs 01 ub33 120
を使っています。このケーブルは非常にしなやかで巻き癖はありません。

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つや消し黒にオレンジ色+ゴールド端子が意外にマッチングがよいです。音質的にも標準ケーブルに比べると若干の違いはあるようには思いますが、はっきりと分かるほどでもないような気がします…。あまり、真剣に比較していないので、よく分からない、というのが正直なところです。見た目のしょぼさ対応でのリケーブルなので、音質改善はあまり考えていませんでした。

 音質に関するレビューは次の記事でさらに詳しく書きたいと思います。bluetooth接続と有線接続の比較やノイズキャンセリング有り無しでの違いなど。

AK70のapt-X HD対応について

 つい最近、気がついたのですが、AK70のファームウェア更新(ビルド1.30)が来ていました。内容は「apt-X HDへの対応」!!

apt-X HD(アプト・エックス・エイチ・ディ)

って、何?

 apt-X HDは、bluetoothでの音楽転送コーディックの1つであるapt-Xの上位規格でいわゆる「ハイレゾ」相当のデータを劣化することなくワイヤレス転送するコーデックでまだ登場したばかりの最新のコーディックです。「ハイレゾ」相当をワイヤレス転送するコーディックとしては、sonyさんのLDAC(エルダック)というのもありますが、これは事実上、SONY製品ONLYの規格になりますが、apt-X HDは現状すでに多くのメーカー・製品で広く利用されているapt-Xの上位規格ということで、今後、注目すべき規格です。これにAK70はいち早く対応した、ということで、こういう常に最新の技術をフォローアップする姿勢が、AKシリーズが支持される大きな要因かと思います。

 しかしながら、現状でapt-X HDに対応した製品は、ほとんどなく、自分としてはapt-X HDを試したい、と思っていたワイヤレスヘッドホンは、ついこないだ、新しいヘッドホンを購入したばかり(apt-X対応)なので、各社から対応製品が出てくるまではしばらく様子見となりそうです。とはいえ、AK70のファームウェアはとりあえずアップデート済みです。

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 オーディオテクニカさんはいち早くapt-X HDに対応した製品を11月に発売する、ということで、製品発表会での一幕です。「ハイレゾ」音源の定義は、16bit / 48kHzのいわゆる「CD音源」を超えるもの、ということでapt-X HDは「ハイレゾ」音源データを劣化することなくワイヤレス伝送できる、ということになります。従来のSBCやAACとの比較もあり、分かりやすい表です。ちなみにこの書き方でいえば、LDACは

 LDAC 24bit / 96kHz 990kbps

ということになります。コーディックのスペックとしては、apt-X HDの更に上を行く、ということでしょうか。

 これまで、「いい音」を楽しむには有線接続がmustという時代が長らく続きましたがここに来てワイヤレス接続も急速に「高音質化」が進んでいます。今後の技術動向や対応製品が楽しみです。

 

AK70とAK240について

 最近乗り換えたAK70とそれまで使っていたAK240について、比較というか、少し想い(?)を書いておこうかと思います。これまでのdapの遍歴の中で、度々あったのは、「ああ、前の方がよかった」というヤツです。特に音質的には(あるいは金額的には)スペックダウンになる場合です。乗り換えるときには、色々と理由を付けて、スペックダウンに自分の中で納得させて、乗り換えるのですが、しばらくすると、やっぱり、というのがありました。それが結局、スパイラルに陥るワナでもありますが。

 今回のAK70については、そういったものはありません。むしろ、コンパクトで最新の技術に対応したdapということで、満足度が増しています。実際、AK70とAK240を並べて聴いてみると、AK240の方が「いい音」であることは、はっきりと認識できるレベルだと思います。比較して聴けば、やっぱりAK240の方が「音場が広く感じる」ことができます。でも、それはあくまで比較した場合の話で、実際、AK70で聞き慣れた曲を聴いていても、これはこれで「いい音」で、スペックダウン分の劣化を感じることはありません。そういう意味では、よく言われるように、AK70のアンプ部の作り込みが非常に上手くいっていると思います。

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 と、いうわけで、AK70の画像です。大きさの比較のために、POTERの名刺入れと並べてみました。AK70の方が一回り小さいサイズ感です。なんなら、名刺入れの中に押し込んでみれば、なんとか押し込むことができるくらいです。自分のAK70は専用の革ケース(ブラック)に入れています。いい感じです。

 AK240は内蔵メモリが256GBで180GBほどの音楽ライブラリ全てを持ち歩いていましたが、AK70は内臓は64GBなので128GBのmicroSDカードで拡張して運用しています。それでも音楽ライブラリ全てを持ち歩くにはぎりぎりなので、選択して合計110GB程を内蔵・拡張メモリそれぞれに入れています。

 AKは起動が遅い、と言われますが、上記の運用で電源OFF状態からmicroSDをスキャンして使えるようになるまで、35秒くらいで、気になりません。AK240の頃と比べて、microSDカードでの拡張メモリを使っての運用になるので、起動時間や音質に影響があるのでは?と少し気になっていましたが、今のところ、大きな違いや問題は感じません。そもそもデジタルデータなので、内蔵・拡張メモリで音質に違いが出るとは思えないですが。

Astell & Kern AK70 (dap)について

 音楽を聴くときのプレイヤー(digital audio player)は何を使っていますか?スマホを使っている方が多いと思いますが、専用のdapを使っている方も結構いると思います。

 私はdap使用歴はかれこれ10年以上で、最初は皆さんご存じのsonyさんのwalkmanでした。ところが3~4年前くらいに、IRIVER社(韓国) のdap、AK100mk2に出会って以来、

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ずっと、AKシリーズdapを使っています。

 AKシリーズはデジタル音源再生の肝となるDAC(digital audio converter)チップに高級オーディオ機器にも使用される高級チップを使い、アンプ部も高いS/N比を実現した、ポータブルとは思えないHi-Fiサウンドを再生できる機器として、いわゆる「ハイレゾ」音源再生専用機の先駆者となってきたシリーズです。

その音質の良さと完成された高級ガジェットとしての見た目の良さで人気です。

 AKシリーズは

 100,100mk2,120の第1世代

 100ii,120ii,240,(Jr)の第2世代

 300,320,380,70の第3世代

と世代交代と高機能・高音質化(そして高価格化、第3世代のフラグシップ機AK380はお値段40万円超(!!))を重ねてきています。

 私もAKシリーズは、

 100mk2→120→100ii→120ii→Jr

 →100mk2LTD→120ii→320→240

(その間にwalkmanに浮気しながらも)

と遍歴して、先月にはAK240を某ポータブルオーディオ専門店で買取してもらい、AK70にしました(AK240の買取価格で、新品のAK70買ってもお釣りが来る!!)。

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AK240からAK70への変更は、正直言うとスペックダウンになるので、2つを並べて聞き比べすると、やっぱりAK240の方が「いい音」になるのですが、そうは言っても、AK70の音質も十分に「いい音」で、これ単独で聴いていれば、不満は出ないレベルです。特に第3世代は高機能化に伴い、サイズ・重量アップになっており、AK100mk2に感動したものとしてはちょっと大きすぎる(そして高すぎる!!)ので、AK70のサイズ・重量感はAK100mk2に通じるものがあり、気に入りました。

 そして、AK70への機種変の決め手になったのは、apt-Xへの対応でした。

atp-X(アプト・エックス、と読む)

…って、何?

 これはbluetooth接続機器における、音楽コーディックの1つです。いわゆるワイヤレス・イヤホン/ヘッドホンで音楽データをワイヤレス転送する方法としてのbluetooth接続で音楽を再生する場合には、bluetoothの仕様上、音楽データを圧縮して転送して、転送先で復元して再生しています。

 この圧縮・復元方式を「コーディック」と呼んでおり、

 SBC(bluetoothでの標準コーデック)

 AACiphone, ipod等のapple製品)

 apt-X(andoroidスマホの一部、walkman

の3つがあり、音質的には、

 SBC << AAC < apt-X

という関係です。コーディックにより音質が変わるのは、データ圧縮時に人間に知覚できない(とされている)主に高音部分のデータを削ってしまうからで、音質の高いコーディックほど、この削る部分が少ない(原音データに近い)ため、音質がよくなります。

 今、持っている(一番最近購入した)ヘッドホン

 Denon AH-DC20

は、ワイヤレス・ノイズキャンセリングヘッドホンですが、これがapt-X対応なので、dap側も是非ともapt-X対応して欲しい(AK240はSBCのみ)ので、これが決め手になったわけです。イヤホンも2.5mmバランス接続に対応していますからバランス接続も楽しめるし、ということです。

今、使っているポータブルオーディオについて

 ブログはじめてみました。

 ポータブルオーディオの、ということで始めているので、とりあえず今、使っているポータブルオーディオ達を紹介してみたいと思います。

ページの背景になっている(はず)ですが、

【プレイヤー(dap)】

 Astell & Kern AK70(ミスティーミント)

【イヤホン】

 SHURE se846(ブロンズ)

 +Fidue MMCX 2.5mmバランスケーブル

【ヘッドホン】

 DENON AH-GC20

 仕事柄、出張が比較的あるので、移動中に音楽を楽しむのが目的での機器構成です。いい音持って、出掛けよう!ってやつですね。

 今、使っている機器の詳細については、また追々紹介していこうと思います。