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DENON AH-GC20について(2)

 昨日に続いての、DENON AH-GC20です。

 このヘッドホンは、bluetoothによるワイヤレス接続とノイズキャンセリング機能の2つの機能があります。もちろん、有線接続による普通のヘッドホンとしても使えます。bluetooth接続とノイズキャンセリング機能の両方使った状態で最大20時間使えるそうです。実際、20時間使い切ったことはありませんが、6時間程使って、残り70%だったので、大体20時間ということになると思います。

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 ちなみにバッテリー残量は、iphoneに接続すればバッテリウィジットから見ることができます。bluetooth接続ボタンとノイズキャンセリングボタンは別々で、それぞれに機能のon/offができます。

 肝心の音質についてですが、まず、ノイズキャンセリングですが、これは他のレビューにも書かれている通り、それほど強いノイズキャンセリングではありません。BOSESONYノイズキャンセリングに比べると、非常に緩やかな効き方です。その分、ノイズキャンセリング特有の違和感はあまり感じません。ノイズキャンセリングをonにすると低音が強くなる、というレビューを結構見かけましたが、私の印象はむしろ逆で、ノイズキャンセリングをoffの状態では低音がブーミーな感じで強すぎるしぼやけている気がします。ノイズキャンセリングをonにすると低音がちょうどいい量感になって、輪郭もはっきりする感じです。それを低音が強くなる、といえば、そうなるのかも知れませんが、むしろピンぼけしていた音像のピントが、バシッと合う、みたいに感じます。ノイズキャンセリングで低音側が比較的影響を受けやすくて、ノイズキャンセリングonでちょうど良い量感・音像にするために、offの状態は多めで音像もぼやけるのかな、とも思います。そういう意味で、このヘッドホンを使う場合は、有線・無線に関わらず、ノイズキャンセリングはonで運用すべきだと思っています。

 bluetooth接続についてですが、ちなみにAK70で接続すると、接続した直後にapt-Xで接続されていることを示すメッセージが画面に出ます。

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bluetooth接続では、スペック的にはCD音源レベルまでは音質劣化なく転送できる(apt-Xの場合)訳ですが、実際聴いてみると、本当にいい音です……。とはいえ、やはり有線接続と比べると、認識できる違いはあります。ただ、その差はそれほど大きくありません。むしろ、ワイヤレスという取り回しのよい状態で聴ける快適さの方が勝るくらいの違いでしかありません。充分です。ワイヤレス接続も本当に音質が向上しました。これでさらに、apt-X HDになったら……、と考えるとワクワクしてしまいます。本当にワイヤレスメインでの運用でも充分だと感じています。

 むしろ、音質については、有線・無線での違い、というよりも、sony, audio-technicaに代表されるような、最近のハイレゾ対応ヘッドホンのキラキラした押しの強い音とは一線を画した、一歩引いた柔らかさのある、包み込むような優しい音が、すごくいいです。それでいて、タイトで量感のちょうど良い(あるいは控えめな)低音もしっかり感じられます。こういう低音を感じられるのが、イヤホンではなくてヘッドホンを使うことの一番のメリットだと思っているので、そういう意味ではヘッドホンで音楽を聴くことの良さをストレートに感じさせてくれるヘッドホンだと思います。

 これをいい音と感じられるか、物足りないと感じるか、そこで評価が別れると思います。気になった方は、是非、一度試してみて下さい。でも、この音の良さはしばらく聴き込んでみないと感じることができないかも知れません。

 また、このヘッドホンを気に入っている、もうひとつの理由は「着け心地」です。厚みのあるイヤーパッドは非常に柔らかくて、装着したときのしっかり包み込まれる感じが快適な装着感を生み出しています。

 apt-X HDが気になる所ですが、しばらくはこのヘッドホンで行きたいと思っています。おすすめです。