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SHURE SE846について

 今、メインで使っているイヤホンのSHURE SE846について、です。f:id:yoshi01271973:20161029211502j:image カラーバリエーションがありますが、ブロンズを使っています。ゴールドつぽくも見える明るいブロンズで高級感が漂います。
 イヤホンに関しては、これまでに本当に色々なイヤホンを聴いてきましたが、本当に1周回って(と、言うか3周くらい回ったと思いますが(^_^;))、やっぱりここに戻って来てしまいます。2013年に発売ですが、未だに安定の人気機種です。
 SE846はBAを4基搭載した、3way4driver(highx1, midx1, lowx2)の構成です。これだけ聞くと、低音重視かと思いますが、実際には、いわゆる「モニターライク」のフラットなイヤホンです。低音から高音まで、特にどこかが強調されることも無く、しかし、どの帯域もよどむこと無く、伸びやかにしっかりした音像で聞かせてくれます。
 長く聴けば聴くほど、味わいの分かる、スルメのようなイヤホンです。まさに「原音忠実」を体現した機種でしょう。3年以上前の機種ですが、その特徴的なメカニズムはいまだに先進的であるとも言えます。

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 SE846に特有ともいえる2つのメカニズム、つまり、(1)lowユニットからの音をステンレス板10枚を重ねて作った音道を通過させることで、lowユニットから発せられる不要な中高域成分を減衰させる、アコースティック・ロー・パス・フィルタ (2)ノズル内のフィルタユニットをユーザー自らが交換できるギミック(バランス・ウォーム・ブライトの3種類)。最近になって、(1)(2)のメカニズム・ギミックを採用したイヤホンもありますが、発売当時は非常に先進的な機能でした。

 例えば、JH-AUDIOのロージーやロクサーヌⅡも使ったことがありますが、SE846と比べると、やっぱりドライバ数が多い(ロージーで6driver、ロクサーヌⅡは12driver!!)ので一聴した印象としては、SE846より音場がぐっと広がって、いい音に思えるのですが、長い時間聴いていると、SE846の「まとまった感」が、恋しくなってしまう感じです。思うに、多ドライバーのBAタイプも結局は3way3driverが一番バランスがよいのだと思います。ただ、BAはドライバの特性上、低音はそれほど得意では無いので、そこをlow側に2driverを割り当てて、さらに独自のロー・パス・フィルターを使うことで、上質の低音を実現したSE846は、ある意味、BA多ドライバーのイヤホンの到達点であると思います。それにロージーにしてもロクサーヌⅡにしても、やっぱり筐体が大き過ぎます(それに高すぎます(^^;))。
 高級なイヤホンであることには違いありませんが、昨今の高額化からすれば、こなれた価格帯に落ち着いていますし、質の良い中古品もたくさん出ているので、まだ試したことの無い方には、是非、オススメしたいイヤホンです。