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Bowers & Wilkins PX について

 最近買って非常に気に入っているヘッドホンです。最近はほぼPXばかり使っています。購入から1ヶ月強経って、再生時間も50時間を超えてきたので、PXについて詳しくレビューしたいと思います。

B&W PXの外観

 PXに付属のポーチに収納した状態です。いわゆる「スイベール」方式でフラットな状態にしてポーチに収納します。

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ポーチは布製で内側はスエード生地になっていますが、ポーチ自体には単なる布製袋なのでヘッドホンを外部衝撃から保護する機能はありません。内側には内ポケットがあるので、付属の3.5mmケーブルとか充電用USBケーブルを収納できます。ポーチは袋にはなっておらず、底部には一部開口があります。

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 PX本体の外観です。コントロールは右側ドライバに物理ボタンになっています。3つ並んでいるボタンが再生・停止ボタンおよび送り・戻しボタンです。中央の再生・停止ボタンのみ中央部が盛り上がっているので、触ったときに判別しやすくなっています。その下の2つのボタンは、上からノイズキャンセリングのON/OFFボタンと電源ボタンです。電源ボタンは下にスライドするタイプのボタンです。

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 右側のドライバの下側に3.5mmイヤホンジャックとUSB-Cコネクタがあります。3.5mmイヤホンジャックは右側ドライバの真下にあって特に凹凸も無いので、接続するケーブルコネクタに特に制約はないと思います。P7の3.5mmケーブルはかなり特殊な形状になっていましたが、それとは異なり、汎用性は高いと思います。イヤーパットはマグネットで固定する方式でこの辺はP7と変わりません。中のドライバは少し角度をつけて固定されています。アームの伸縮機構は下の写真の通りです。写真の伸ばした状態は全開まで延ばした状態です。私の場合、アームは全開の状態で使用しています。これまで色々なヘッドホンを使ってきましたが、全開まですることはあまりなかったような気がします。アーム伸縮機構は伸縮アームとヘッドバンド部との摩擦で保持されており、スルスルっと伸縮します。カチカチというタイプではありません。なので、好きな位置で保持できますし、保持力も十分でかつ伸縮し難いということもありません。絶妙な保持力です。

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 現状、カラーはブラックとゴールドの2種類がありますが、私はブラックを選びました。ゴールドの方が人気があるようで、私も実際購入時にはすごく迷いましたが、フォーマルにもカジュアルにも合わせやすい、という意味でブラックを選びました。実際には、ブラックというよりはガンメタリックという感じかと思いますが。非常に気に入っています。

装着感について

 これもP7との比較になりますが、P7に比べると少し側圧は強いと思います。かといって、長時間使用して痛くなる、ということもありません。パットはP7と同様ですが、パットの厚みがやや薄くなっていてP7と比べると硬くなっている感じです。そのことが側圧を高く感じる原因かも知れません。装着感は良好です。パットの形状もP7のスクエアな形状から比べるとPXは楕円形状に変わっていますが、装着感に違和感は全くありません。

Bluetooth接続について(問題あり?)

 Bluetooth接続については、一般的なBluetooth機器の接続方法と変わりません。電源ONにすると、最初はBluetooth接続モードになるので、機器側でBluetooth機器を検索して登録するだけです。簡単です。何の問題もありません。1台目を登録するだけなら。1台目の機器(私の場合はウォークマンZX300)に登録した状態で別の機器(私の場合は、スマホGalaxy s8+)またはiPad Pro)にもBluetooth接続しようとしました。電源ボタン長押し(2秒以上)でBluetooth接続モード(電源LEDのブルー点滅)になるので、その状態で機器側で検索して登録するだけ、なのですが、いくら検索してもPXが検索結果に現れません。一旦、PX側をリセットして(つまり1台目の登録情報を消去して)1台目としてこれらの機器に接続するのは、ZX300と同様にすんなりいきましたので、2台目以降の登録時のPX側の問題のようです。これについては年末にメーカーにメールで問い合わせ済です。きっと、連休明けに回答となると思いますが。ただ、私の場合は、基本的にZX300とのBluetooth接続しか使わないので、今のところ実害はありません。ずっと放置してきた問題でしたが、やはり気になるのでようやく年末(連休突入後に)メール問い合わせした次第です。その内、回答があるかと思います。

ヘッドホン専用アプリについて

 PXマニュアルにはスマホ用専用アプリをインストールするように記載されています。iPhone用とAndoroid用の両方が用意されています。結論から言うと、機器とのBluetooth接続やヘッドホンの無線接続使用において、このアプリは不要です。このアプリが無くても、機器との接続もできるし、無線接続で音楽を聴くこともできます。

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 このアプリの機能は次の4つです。

  1. ノイズキャンセリングのon/off及び設定変更
  2. ファームウェアのアップデート
  3. 自動再生・停止機能のon/off及び感度設定
  4. ヘッドホンのリセット

 この内、1.のノイズキャンセリングon/offは右側ドライブの物理ボタンでも操作可能です。というか、通常はこのボタンを使ってon/offすると思います。ノイズキャンセリング機能はこのアプリでは「環境フィルター」という名称で呼ばれています。「環境フィルター」には3つのモード「オフィス」「シティ」「フライト」があり、これはノイズキャンセリングの強度設定です。「フライト」が一番強いモードですが、それでもBOSESONYノイズキャンセリングに比べると弱めです。というか、BOSESONYが効き過ぎなのかも知れません。また、この3つのモードとは独立に「ボイスパススルー」の調整ができます。これは、人間の声の周波数帯の音だけをノイズキャンセリングから外す機能で、強さを調整できます。上記の3つのモードに対して、それぞれデフォルトがあり、私はそのままです。この辺の設定変更はこのアプリが無いとできません。PX本体側では変更できません。ノイズキャンセリングのon/offボタンでは、このアプリで設定したノイズキャンセリングをon/offするだけです。

 ファームウェアのアップデートはアプリを開いたときに新しいファームウェアがあればインストールを促されます。今までに一度だけアップデートがありました。

 自動再生・停止機能は、ヘッドホンを耳から外すと再生が自動停止し、ヘッドホンを装着すると再生再開する機能で、恐らくヘッドホンドライバ付近に光量センサが付いているようですが、その機能そのもののon/offと感度の調整ができます。これはこのアプリからしかできないです。私はデフォルトのままで使用しています。特に不都合は感じません。

 リセットについては、PX本体側にもリセットボタンがあるので、それでも可能だと思いますが、アプリからやった方が簡単です。私も上記Bluetooth接続問題がある有り、何度か使用しました。

(次の投稿に続く)